@article{oai:meio-u.repo.nii.ac.jp:00001367, author = {菅野, 敦志}, issue = {22}, month = {2020-12-03}, note = {本稿は,1945年の日本敗戦と植民地帝国の消失によって国境が新たに描きかえられた際の,人の移動をめぐる沖縄出身者の経験と回想に焦点を当てて検討するものである。沖縄から台湾へと渡った人々は,第二次世界大戦の終結に伴って植民地での生活基盤を喪失し,引揚げという名による沖縄への送還を余儀なくされたが,そのような国境の変容の下でのさまざまな変化,とりわけ「内地人―沖縄人―本島人」の関係性とその変容はいかなるものであったのか。この課題を探るため,沖縄出身者の台湾経験の回想録やインタビュー記録を史料として用いつつ初歩的な検討を行った。その結果,台湾人や中国兵との接触を通じて,沖縄と台湾の親密な関係性を示す「琉球人」としての扱いなど,日本本土出身者とは異なる固有の経験とその様相を見ることができた。結論として,例え植民地支配や戦争を背景とした「影としての移動の歴史」であっても,一国史を中心とする公式の歴史記憶からは抜け落ちてしまう草の根レベルでの接触や交流を記録化し,共有化することの重要性を提起した。, application/pdf}, pages = {43--54}, title = {日本敗戦による国境の変容と人の移動 : 在台沖縄出身者の回想を手がかりとして}, year = {}, yomi = {すがの, あつし} }