@article{oai:meio-u.repo.nii.ac.jp:00001410, author = {小嶋, 洋輔}, issue = {23}, month = {2020-12-03}, note = {本調査報告は、琉球弧における島尾敏雄受容史の構築に向けて、現在残されている関連資料の状況把握を行い、さらにそれを利用した研究の可能性に言及するものである。特にかごしま近代文学館所蔵資料の状況把握は重要な作業といえる。かごしま近代文学館所蔵資料とは,2011年長男島尾伸三氏により文学館のコレクションとして加えられた、自筆原稿や日記などの資料である。2016年3月には『かごしま近代文学館所蔵資料目録 島尾敏雄特別資料目録』が刊行され、資料の全貌を見渡すことができるようになった。そこで本調査報告ではまず、資料のなかで,島尾が生活し、先行研究も多く存在する奄美群島を除いた琉球弧関連資料を洗い出す作業を行った。これら資料の活用の可能性について2、3の事例を示しつつ言及することが本稿の主眼となる。その上で現時点での結論として、「島=琉球弧の日本の知識人」という役割に置かれた島尾を中心とした、「場」を再構成し、見直すべきであるという視座を提供する。島尾敏雄は生誕百年ということで、各地でイベントが開催された。今なお生きた研究対象といえる。とくに那覇市で2017年9月9日に行われたシンポジウムでの議論からは、琉球弧においた今なお島尾敏雄という「場」が影響力を持つことの証明となった。2016年度から「琉球弧における島尾敏雄受容史の構築」として科学研究費補助金の助成を受けている研究事業のなかにおいて,本調査報告はそのスタートに位置づけられる。, application/pdf}, pages = {79--91}, title = {島尾敏雄と琉球弧 : かごしま近代文学館所蔵資料から}, year = {} }