@article{oai:meio-u.repo.nii.ac.jp:00001447, author = {小嶋, 洋輔}, issue = {1}, month = {2020-12-03}, note = {本論は,「復帰」の時期以降,いいかえれば沖縄県の「日本近代文学」と「貧困」について論じるものである。本論で論じる具体的な小説として,吉田スエ子「天の川の少女」,目取真俊「面影と連れて」がある。また,「文化と思想の総合誌」として,影響力を誇った雑誌『新沖縄文学』の「貧困」に関する記事を考察した。その結果として見えてきたのは,「貧困」,「格差」の諸問題が「沖縄」においては,外=中央=「日本近代」から課せられたものというかたちであらわれているということである。「沖縄の文学」に関するこれまでの研究は,「日本近代」とそれにぶつかり,跳ね返される「沖縄」の個人を描くものとして読むことが多かった。そこでいう「日本近代」とは,「政治」的な,時に戦争などの暴力を伴うものとしてあらわれるものであった。だが,今回「貧困」というテーマで,それら作品を読み直してみて見えてきたのは,「日本近代」というシステムには「経済」的な面もあり,小説はそれも写していたということである。これは「沖縄の文学」の新たな側面の発見ということもできる。, application/pdf}, pages = {1--9}, title = {戦後沖縄県の文学と「貧困」―「復帰」以降を中心に―}, year = {}, yomi = {こじま, ようすけ} }