@article{oai:meio-u.repo.nii.ac.jp:00000914, author = {山城, 秀之 and 伊波, 真起子}, issue = {6}, note = {造礁性イシサンゴの一種であるノリコモンサンゴMontipora informisに内部寄生し、瘤を作るコペボーダの寄生状況や生殖等についての研究を行った。瀬底島のサンゴ礁礁池に生息するノリコモンサンゴ上の瘤の数、サイズ、コペボーダの有無、コペボーダの大きさ、寄生状況や抱卵数を調べた。研究の結果、ノリコモンサンゴ以外のイシサンゴ類で現在のところ同型の瘤は観察されておらず、これまで報告されていない種である。腫瘍部分に瘤は全く観察されなかった。瘤は円筒状で直径は1.56±0.16mm (平均±標準偏差、n=54)、頂上部に小さな開口部があり、直径は0.21± 0.1mm (n=8)であった。瘤は中空で、その中でコペボーダは袋状の膜の中に頭を下にして定位していた。腹部と尾部を折りたたむような格好をしており、尾部を遊泳には使用せず瘤の中に海水を取り込むように機能していると思われる。個体の大きさは2型あり、1つの瘤内に大きさの異なるコペボーダがいる場合があった。1つの瘤内の平均個体数は、大型個体が0.91匹、小型個体が0.40匹であった。平均前体部長は大型が0.68mm、小型が0.4mm (n=10)。小型も大型同様腰を曲げるようにしている。卵は緑色で、腹部の付属肢に抱えられていた。卵は体内にあり、これが体外に出ると腹部の付属肢に抱えられる。観察した75瘤のうち卵が観察されたものが40個(53.3%)あり、1瘤当たりの卵数は5.6± 3.2個(n=40)であった。現在のところ、雌雄の区別は不明で、単為生殖で繁殖している可能性も考えられる。}, pages = {75--80}, title = {ノリコモンサンゴに内部寄生するコペボーダに関する研究} }